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EP or GP

企画 Bannnosuke ・ 作成 Bannnosuke・ラジ助
(作成は2003年 最終の編集は2010年6月)



EP(電動)



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GP(エンジン)



v-oneRRRevo2

EPツーリングのカテゴリーでの主流マシンは各社1/10ツーリング マシンです。1/10ツーリングの中でも、タミヤのM03、M04、M05に代表される「ミニ」のクラス、23Tストックモーターを使用したクラス、 ブラシレスモーターを含むモデファイモーターを使用したクラス等に分けされます。

タミヤから発売されているTA-05、TT-01、hpiサイクロンSなど初中級向けのマシンはそれほど高価ではありません。23Tストック以上のクラス向けに販売されているマシン(主にカーボンダブルデッキのスタイル)は実売5~6万円程度で販売されています。その他にラリー 、F1、モンスタートラック、クローリングモデルなどメーカーから多種多様に製品が発売されています。

EPではヨコモのドリフトパッケージをはじめとしたドリフトマシンが大幅にEP界勢力図を変えています。現在では今までのツーリングカーが「グリップ」と呼ばれ、ほぼ勢力を2分する形となっています。グリップ、ドリフトにかかわらずEPはキットの種類および販売するメーカーが多いのが現状です。

ハイエンドと呼ばれるシャシーは、カーボンパーツやアルミパーツなど、高価なパーツが豊富に盛り込まれます。上級モデルでは、タミヤ、hpi、ヨコモ、京商など大手メーカーがしのぎを削って新製品をリリースしており、最も新陳代謝が盛んな分野です。

GPも一時は、タミヤ、hpi、ヨコモ、京商など大手メーカーが、競って製品をリリースしていました。EPツーリングブームの盛り上がりもあり、現在、精力的にGPツーリングマシンをリリースしているのは、国内では京商、無限、サーパントの三社で、国内の全日本などの競技大会でも、この三大勢力で競われています。

EP同様主流は1/10ツーリングです。1/10、1/8レーシングもありますが、初心者向きとはいえません。エントリーモデルには、リコイルスターター付きのエンジンとボディーが付属しています。京商V-oneSⅢ・FW-05 T・FW-06・タミヤTG10.mk-2SG・hpiナイトロRS4等がその代表です。

GPはEPより作り方が難しそうに思われがちですが、部品点数が若干多いぐらいで、ほとんど違いはありません。キット選びは、将来レースに参加する予定でしたらサーキットに出向いて、どんなマシンが走っているか確認して購入するのが得策です。いざマシンを購入して走らせるときに、ある程同じようなマシンを走らせている人がいないような場合、トラブル時に自力で解決しなくてはならない状況に陥る可能性があります。

キットには、スポンジタイヤ仕様(フロントにデファレンシャル機構を持たないパートタイム4WD)と、ゴムタイヤ仕様 (フロントにデファレンシャル機能を有するフルタイム4WD)がありますので、サーキットでどちらが主流なのかをよく見極め、また、自分がやりたい方を決めてから購入すべきです。最近はRTR(レディトゥラン)として組み立て済みマシンが多く発売されており、初中級マシンではRTRが主流になりつつあります。試しに走らせてみたいということであればRTRをお奨めします 。本格的に取り組みたいという方には組み立てキットをお奨めします。スポンジタイヤのカテゴリでは、京商、無限、サーパント、Xrayなどがしのぎを削っています。GPでもhpiからドリフトマシンが発売されたり、SPADA09などの1/12レーシング、1/8ツーリングのインファーノGT、インファーノGT2など新たなジャンルのマシンも発売されはじめています。GPのジャンルではハイエンドと言われるキットであっても、定価が4万円程度とキットそのものの値段はEPに比べればさほど高くはありません。大きく違うのは動力源で、EPではモーターが数千円程度と比較的安く販売されていますが、エンジンは1~2万円程度はします。ただ、EPのモーターは「消耗品」として交換頻度がエンジンに比べて高いのに比べ、エンジンについては内部の部品を交換するなどして比較的長期に使い続けることができます。

走行特性

音が静かなことで、近くの駐車場など、その気になればどこでも走らせられる手軽さがあります。 アスファルト路面があれば、民家の近くでも走らせられる点はGPに比べて大きなメリットです。

走行特性はGPに比べてクイックで 、スロットルを握ったときの初期反応はGPよりも機敏です。音が静かと言っても独特の走行音があり、タイヤのグリップ音などを楽しむことができます。車重がGPに比べて軽いので、空力や、タイヤそのもののグリップ力が走りを大きく左右します。

タミヤのM05をはじめとしたミニと呼ばれるマシンでは、仲間と気軽に「ちきちきバトル」行うことが可能です。

空き缶やコーナーパイロンなどを置いて、練習するのも良いでしょう。これで物足りなくなったら、サーキットで練習することとなります。

走行特性

なんと言ってもエンジン音がしますので、どこでも走らせられるとはいえないことと、砂利などのゴミがメカやギヤ、ドライブベルトにはさまり、すぐトラブルが起こりますので、サーキット走行が無難です。

しかし、 シャフトドライブの防塵性が高いマシン(FW-06・TG10mk2等)も発売されていますので、民家から離れた、広い場所があれば、これらのGPマシンを走行させることも可能かと思います。

ただし、エンジンも慣れれば簡単にかかりますが、初めての時は、手こずることがありますので、やはり初めからベテランの人がいるサーキットで走らせることを薦めます。 (このホームページでもエンジンのかけ方を説明してますので参考にしてください)

走行は、重量が重いため、ヘヤピンなどではEPよりちょっとダルな感じがします。EPと決定的に違うのは、やはり2速です。1速から2速にシフトアップして加速していく感覚はEPでは味わえないものがあります。 ストレートの長いサーキットであれば直線速度は80km程度まで上昇します。

実車同様に排気が出て、エンジン音がしますので、より迫力があります。

初期費用

初心者用のフルセット(R/Cカー・プロポ・バッテリー・充電器)で2万円位からあります。予備にバッテリーを用意したとしても、数千円で性能の良いバッテリーが販売されています。また5~6千円から急速充電器も売られていますので、そのような用意があれば、比較的安く長く遊ぶことが可能です。

2008年から2009年にかけてリチウムポリマーやリチウムフェライト等の軽量でパワーのあるバッテリーが出回り始めたことと、ブラシレスモーターシステムというメンテナンスの用意で高出力が可能なモーターも併せて各メーカーから発売され始めました。これらの新世代バッテリーは一日に何度も充電して使用しても出力が落ちづらいことのほか、軽量、ハイパワーであることから、GP並みか、GPを超えるパワー、スピードを発揮する場面も珍しくなくなりました。

中級クラスで位置するタミヤのTA-05などですら、何もオプションを入れなくてもかなり良く走ります。予算に余裕があればフロントワンウェイユニットを入れるとコーナーの旋回性能が大きく上がります。ハイエンドマシンではキットストック状態で全日本や、世界戦でも上位に食い込んでいるとメーカーが公言することもしばしばです。(どの程度の信憑性があるかは分かりませんが)

一世代前のリチウムイオンのバッテリーが主流であったころは、最新・最強の設備、装備を得ようとすると、充電器、放電器、バッテリーの本数や品質、走らないときも日常の管理を行い、果てはバッテリー一本一本の出力が近いものを合わせるなどのマッチングするための費用など、求めようとすれば際限なく費用がかかり、皮肉なことにそれに見合う結果およびパワーが得られていました。しかし、新世代パワーソースとなりバッテリーに時間と費用をかける割合はかなり緩和されたようです。

初期費用

初中級向けと言われる中でいうと、キットの値段はEPより若干高く、2万5千円位ぐらいからです。

プロポは後々のことを考えれば、2.4Gを購入しておいた方が無難です。始めにあまり安いものを購入すると、すぐに、ミドルクラス・ハイエンドクラスの物が欲しくなります。

その他にプラグブースター(充電器付き)と燃料 (+燃料ポンプ)があればOKです。タッチスターター式のキットでは、プラグブースターも要りません。

エンジンメーカーのエンジンを積むようなエンジンが付属しないキットを購入すると、別途スターターボックスが必要になるほか、エンジン、タイヤ、ホイル、ボディー、マフラー、マニホールドなどを一点一点そろえる必要があるので、格段に初期費用は上がります。

その点をみれば高価なものになりますが、そのようなエンジン別売のモデルは、マシンにある程度のオプションが最初から組み込まれていますので、 必要なオプションを別途購入する費用はかかりません。

組み立て

さて組み立てですが、組み立て説明書をよく読んで組み立てます。組み立て説明書には、アドバイスなどが書かれている場合があります。組み立てのコツは、ビスの種類、大きさ、部品の向き、ビスの閉め具合、つけた部品の動き具合を見ながら組み立てていきます。(GPにも共通します)メーカーによっては、調整の仕方が説明書に書かれている場合があります。

タミヤM05等2駆のマシンは、組立が容易です。

ベアリング内部にはグリスが封入されており、若干の抵抗があるため、人によっては「脱脂」と呼ばれるグリスを除去して粘度の少ないベアリングオイルを注入する作業を行うことがあります。GPでこの作業を行うと、駆動にかかる負荷が大きいため速攻で焼き付きますが、EPではマメにオイルを注すことで軽い駆動を維持することが可能です。

GPでも軽量化はある程度の効果はありますが、特にEPでは「いかに軽く、駆動ロスと少なくするか」ということが重要ですので、キット組み立て時にベアリングを脱脂したり、チタンビスで組み上げたり、といった工夫をすることがあります。

組み立て

組み立ては、基本的にEPと同じです。説明書通りにしっかり組み立ててください。金属同士のビス止めの個所はネジロック剤を必ずつけます。エンジンの振動による各部への影響が大きいこともあり、各部パーツの遊びなどはあまりなく、キットを組み立てた最初は、EPに比べて、かなりきつめに各部を組み込む設計になっているように感じるでしょう。

走行スピードは、初めはキット標準で十分です 。慣れてきてもっと速く走らせたい場合はオプションのチューンドサイレンサーを付け、ギヤ比を変更するだけで十分です。

後で欲しくなる物としたら、速いサーボやアルミのダンパーぐらいです。エンジンに関してはv-oneS3のGXR15エンジンなどキット標準でも十分の性能を持っています。レーシングエンジンにはさすがに全く敵いませんが、OSの12TGであれば基本的な能力はほぼ同等です。高性能のエンジンを購入するとしても1万5千円ぐらいで、寿命は最低1年以上から使い方によっては2年以上使えます。

GPではネジの強度が求められることから、チタンビスはほとんど使われません。

ランニングコスト

走行に慣れてくると、もっと早く走らせたくなるのが人情であり、それが趣味の世界です。バッテリーは1本では物足りなくなりますので、2~3本は必要になります。バッテリーは1本2千円位からありますが高いものは1本で10000円を超えるものもあります。

モーターは2500円位の物で十分早くなります。あとは、グリップの良いタイヤに変えればOKです。タイヤは1台分で2500円~3000円ぐらいです。バッテリー・モーター・タイヤは走らせ方や使い方で、著しく寿命が変わります。

EPの場合、装備・設備を一通り購入してしまえば、あとは充電で足りますので、ランニングコスト的には、メリットがありますが、パワーを求めた場合、装備・設備をそろえるまでは、ある程度のコストを覚悟する必要はあるでしょう。

タミヤのレーシングスリックタイヤなどは、2本で500円とリーズナブルですが、タイヤのライフが長い上に、意外によくグリップします。そういったタイヤを用いて、仲間とちきちきバトルを楽しむようなスタイルなら、ランニングコストはほぼ0です。

ランニングコスト

一旦装備をそろえてしまえば、充電で済むEPに比べて、GPは燃料 の定期的な購入が必要です。タイヤも 1~2L走れば、1セット(2,500円~3000円程度)が終わりますので、買っていく必要があります。燃料は2Lで2千円前後します。

タイヤの寿命はEPより車重が重いだけに若干短いです。タイヤとホイールは1台分で2500円~3000円ぐらい、走行時間は遅い車で総走行3時間以上、速い車で あればタイヤローテーションを行っても10タンクぐらい走るとタイヤはすり切れます。

GPはエンジンのパワーおよび振動が大きいので、各パーツに対する負荷も大きく、ノーマルパーツはある程度走ると、定期的な交換が必要となります。ピニオン、スパー、ユニバーサルシャフト、デフギヤ、ベルト、サスピン、ボールジョイント、プーリー、メインシャシー、サスアーム、ナックルアームなど本当に走り込めば数ヶ月~1,2年程度のサイクルで交換する必要があります。しかし、このようなメンテナンス作業も模型という趣味の楽しみの内の一つで、メンテナンス作業自体は細かい作業ですが、消耗した部分が新しくなるとうれしいものです。きれいになったマシンを「つまみ」にして酒を飲むなどということもあながち言い過ぎではありません。

1/10や1/8のピュアレーシングは、エンジンは3万5千円から8万円、タイヤも4本で5千円から8千円以上が1日の走行で終わりです。キットもエンジンレスで1/10は35000円以上、1/8は十万円ぐらいが普通です。かなりかかることを覚悟してください。

その他特徴

GPはエンジン音と、燃料のべたべた感がいやだという人も少なくありません。EPは静かで、油汚れもほとんどありません。

走行特性から見ると、GPに比べて、シビアなラインどりが求められます。また、EP ではフロントワンウェイが主流ですので、540モーターやスポーツチューンなどのローパワーであればマシンのコントロールは楽ですが、ブラシレスモーターを含め、23T以上のパワーになると、セッティングとドライブテクニックは格段に難しくなります。

車重が軽いEPは、車重の重いGPに比べると、タイヤの面圧が少なくなるため、セッティングに関してはより繊細さが求められます。

EPをお奨めする一番の理由は、モーター駆動であるため、モーターの調整が基本的には不要で、かつ、常に安定した走行を楽しめるからです。サーキットでモーターやアンプが不調で走れないというようなことは、まずありません。ブラシモーターについて上級者が特別なモーターのメンテナンス(コミュレーズ)を行う場合もありますが、メンテをしないからといって走らないことはなく、バッテリーが残ってさえいればほぼ「確実に走れる」ので、操縦や、セッティングに専念することができます。レースでもレース中にトラブルで止まるというような事態は、動力関係ではバッテリーダウンぐらいで、安定性という面ではGPの比ではありません。

その他特徴

EPに比べればGPは おおざっぱかといえばそうでもありません。結局つきつめると、繊細なセッティングは必要となってきます。相対的な速度はEPよりも速くはなりますが、ゴムタイヤであれば前後フルタイム4WDとなるため、ブレーキをかけることも可能で、ある程度減速することで、操縦は比較的楽 になります。スポンジタイヤであればスピードがより出ますが、タイヤのグリップが抜群なこともあり、見た目ほどシビアな操作がなくとも操縦は可能です。GPの醍醐味は「2速」と「排気」と「エンジン音」です。たとえばEPとGPのレースを一緒に開催しているような場合、EPのレースの後にGPのレースがあると、迫力は並ではありません。

また、EPの裏返しになりますが、GPの場合エンジンの調整がモーターに比べれば格段に難しく、奥が深く、一筋縄ではいきません。おそらく最終的に全てを知り尽くして極めるというレベルに達する人は本当に極わずか、もしくは誰しも極めたというレベルには達しないのではないかとも思います。「大人の趣味」というのは、簡単であればすぐに飽きてしまうのが関の山で、奥が深いからこそ本格的に腰を据えて取り組める趣味とも言えます。

一般的に電池でモーターを回すことは男性であれば子供の頃からやったことがある作業だと思いますが、燃料でエンジンを回す経験は残念ながらほとんどなく成人してしまうのではないでしょうか。(当然私もそうでした)そういった意味では、最初は意味が分からずに説明書に従って組んでいる訳ですから、エンジンの問題ではなく組み立ての部分で、細かいところが若干違ったりしてエンジンがかからないといったことがあっても不思議ではありません。そのような「とっかかり」の段階で「エンジンが悪いからかからない」と決めつけて商品をメーカーに送りつけるような短気な人にはお奨めできません。逆に、そうした試行錯誤も含めて趣味と楽しめる人にはお勧めできると言えます。

とはいえ、現在のキット標準エンジンのレベルは安定性ということに関しては極めてレベルが高く精度も安定し、組み立てに関してもかなり細かく注意書きが書かれていますので基本的にはあまり心配する必要はありません。(残念ながら全部のモデルがそうであるとは言えませんが)

レース走行

レースの決勝走行時間はクラスによって違いますが、おおよそ5分から 10分の耐久レースで勝敗が決まります。

レースの様子は時間が短いこととEP特有のクイックな特性から、一瞬のミスがレースを左右します。スピードはクラスによって様々です。

GPと違ってレースに助手が必要ありません。 ごく短時間のレースを除いて、GPは静止することが苦手なのでどうしても人の手を借りる必要がありますが、EPのレースは基本的に自分一人でレース一切を乗り切ることができます。

EPはGPに比べて「遅い」と思われがちですが、実際は加速性能が良いことと、クイックな動きが可能なことから、テクニカルでストップ&ゴー主体のサーキットになると逆にEPの方がタイムは速いです。GPの方がタイムが良かったとしてもタイム差はほとんど差はありません。

レース走行

決勝レースの走行時間は20分から30分が通常で、大きい大会では1時間ということもあります。当然何回かの燃料給油があります。この長いレース時間や燃料補給があるため、 場合によっては 「相手の後ろでじっと我慢する」といった作戦をとる場合もあります。

けたたましいエンジン音で走るため、スピードは実際より速く感じます。特に1速から2速へシフトアップして加速する様子はGPファンにとってこたえられないものです。レースとなると10台近い車が一斉に走るので、とにかくにぎやかです。

DRXなどの1/9モデルやインファーノGT2などの1/8モデルなど車重のある車種のレースでは、後ろから一方的にぶつかる等の状況を除いては、多少の接触は持ちこたえることができるので、時によってはレースにおいてもサイドバイサイドを超えた激しいぶつかりあいもあり、迫力は満点です。(インファーノGT2で3.5kg程度の重さがあります)