ラジ助レース参戦記

2006りとるてっくitaGPシリーズ第4戦

 

「テンション高めで、気温は低め?」

 

今回のシリーズ戦はFW−05RRでの参戦となるため、マジメに事前練習の上当日を待った。いやいや、体調も、マシンも、万全の調子で臨めるシリーズ戦はひさしぶりである。いやがおうでも高まるテンション。

前日の天気は雨。しかし、当日は雨の予報は・・・ない。ひさびさにわくわくしながら床についた前日。

当日は・・・曇り?

サーキットについてみると、以外に気温が低い。風も強く4月というのに真冬並みの寒さである。タイヤは35Vと決めてきたものの、大丈夫だろうか?

サーキットを見回し、とりあえず空いている席を探すか・・。お!あそこ空いてるな。さてと、荷物をおいて。ん!なんと隣は相方のCHIKEさんではないですか!!  おぉ・・MTX4に載るTZ5ポートのヘッドがまばゆいなぁ・・。

9時半からエントリー開始。4st限定クラスのJ60(+リアルスケール)にWエントリーして4,000円を支払う。マシンを軽くウォーミングアップさせる意味合いで始動させる。

どどどどど・・・。

おし!いい感じ。そのままコースへと。マシンは快調。ニードルポイントもばっちり。タイヤも35V(インナーは京商イエロー)で問題なさそうである。同じタイミングでわくさんも練習走行していたので、軽くバトルモードでわく車と比較してみる・・。ストレートで若干置いていかれるかな・・という感じだが、十分戦えそうである。インフィールドではそれほど遜色ない。

10時頃からドライバーミーティングが行われ、ベストラップ方式(5分)の予選が開始された。

 

「気合いの走りだ!ラジ助開眼?」

 

J60の予選1本目。予定通り35Vを履いて出走する。この日はマシンの走行にいかに集中するかを考え

自分がマシンに乗って、運転していると仮定して走行してみる

ことにしてみた。ラジコンはプロポでマシンを操っているのだが、今まではどちらかというと理屈を考えてマシンを操作していたつもりだが、それでは「何かが見えてこない」気がしたので

今月は気持ちで走ってみる!

そう、今月のテーマはこれである。自分がマシンに乗っていたら、どう攻める・・とか、結構マジメに考えながらマシンに集中するラジ助。そのかいあってか、2ヶ月前のFW−05RR走行時よりもきわどく攻める。気のせいかインフィールドセクションが楽に走れる気がする。

もしかしてレイアウトが楽になった?

という気が若干した。マシンががんがん当たっていると、だんだん仕切板がずれていくことがあるので、妙に楽に感じたので、それもあるかもしれないと感じた。いい感じで予選終了。タイムも22秒前半。2ヶ月前は同じ周回方向で23秒台だったので、1秒程度短縮していた。ドライビングがよくなったのか、レイアウトが楽になったのか、いやたぶんレイアウトは変わっていないと思う。今回は、他のマシンともそれほど遜色ないタイムである。今月はSBさん、わくさんの2トップの一角を崩すことを目標にしていたので、その一歩としては十分である。

俺は今月はちゃんと練習した。

その自負だけはあった。いや、実際にマジメに取り組んだことは事実だ。マシンも同じ、エンジンも同じ、メンテは万全、練習もした。今月を逃しては、2人をとらえることはできない。

当日は7人のエントリーがあったが、予選はウマハシさんが快調であった。実際2トップに匹敵するタイムをたたき出している。ウマハシさんはキャブレターにバージョン1のキャブを載せていた。4stのノウハウは比類なきものがあるだけに要チェックである。

一台エンジン音が妙に「濃い」マシンが走っていた。シェイクダウンレース&ならしのKさんである。どうやら、レース日しかラジれないので、シェイクダウンをしながらレースをやる様子である。

ここは完全にノーマークだろう

あとは徐々に調子が上がっているTさんに、4st歴長しのすうさん。

とにかく、今日は戦えそうである。

 

「まさかのトラブル、出走取り消し?」

 

一応今月はリアルスケールクラスもエントリーしていたのだが、そこで多重クラッシュしてマシンが右にはじき飛ばされた横っ腹に、他車がぶつかってしまった。軽くぶつかったに見えたマシンは走行不能に陥り、マニが曲がり、マフラーもへこみ、ジョイントパイプが裂けた。

緊急で処置を進める。マフラーは予備がないので、工具でへこみを矯正し、ジョイントパイプは交換。マニの曲がりは走行に支障がない程度だったのでそのままとした。

ベンチでテストを行う。

ずどどどどどど

ずどどどどどど   大丈夫かな

アクセルとふかす

ずどどおどどど ぷるぷるぷるぷるぷるぷる

え!!!?

ずどどおどどど ぷるぷるぷるぷるぷるぷる

スロットルを全開にすると、エンジンが空転するような音がして、そのまま停止しそうになるのである。

他の人に見てもらい、開けたことのないタペットまで調整したものの、症状改善せず。

ずどどおどどど ぷるぷるぷるぷるぷるぷる

ずどどおどどど ぷるぷるぷるぷるぷるぷる

ずどどおどどど ぷるぷるぷるぷるぷるぷる

ずどどおどどど ぷるぷるぷるぷるぷるぷる

あああああっっっっ!!!もうだめだ・・・・。

4st熟練者をもってしても

「こんな症状見たことがない」

あきらめた・・。

今月は縁がなかったんだ。

あきらめて、エンジンを降ろして、帰り支度を始めた。エンジンはメーカーに送って点検してもらおう・・・。

一通りバッグに詰め込み、帰り支度の車に全てを積載した。

今月は終わった。

 

「まさかの復活、原因は・・・・?」

 

帰る前に一応皆に事情を話しておこうと、ウマハシさんらに事情を話したところ

「4stはそんなに簡単に壊れるエンジンではない!」

と言われたものの、本当にエンジンは調子が最悪だった。2stの経験しかないが、メカニカルトラブルとしか思えない。しかし、トラブルの原因が排気系関係だとすると、エンジンは確かに何も触っていないのだが・・・。マフラーの形を整形し、ジョイントパイプを交換し、マニが曲がった。それしか変更箇所はない。

CHIKEが

「ちょっとマフラーを見せて下さい」

いや、マフラーは裂けたり、異常な変形はなかった。そこに原因があるはずがない。

あるはずがない・・。

ない?

マフラーをのぞき込むCHIKEの手が止まった・・・。

「何かひっかかってますよ」

えっ?

格闘すること3分ほど、マフラーの中から石ころが・・・。石ころ?

どこかで見た形・・・。

こ・・・これは!

ボディーマウントのプラパーツではないですか!

・・・・

・・・・

マジかよーーー!!!

とともに、

ハズかしぃ〜!!

ありえない、ほんと、マジでありえない。マシンを組む時に、マフラーの中にこんなジャストサイズのものが入るの????

本当に謎である。マフラーの側面に熱で貼りついていたプラパーツが、衝撃で外れて、マフラーの排気を止めていたのだ。

かくして、ピットを再度作り直すラジ助であった。(恥)

 

「まさかの決勝出走 もう失うものは何もない!」

 

一度はリタイヤを覚悟したラジ助であったが、CHIKEが機転を効かせたことで、奇跡の決勝進出となった。

予選を1回は走っているので4番手ぐらいからのスタートとなった。ポールはSB氏、セカンドローにわくさん、3番手に絶好調ウマハシ氏と4番手にラジ助、5番手Tさん、6番手Kさん、7番手すうさんと並ぶ。とにかく上位3台のタイムは突出している。レースでもこの3台が主導権を握ることが予想された。

給油をきま氏に依頼し、4番手でスタートを静かに待つ・・・。

シグナルがレッドからシグナルオフ!スタート!

今回は、燃える走りを見せると意気込むラジ助は躊躇せずスロットルを握り、先頭争いに突っ込んでいく。速くも1週目で混乱があり、SB氏が巻き込まれ、1週目は3番手スタートのウマハシ氏がジャンプアップでオープニングラップを奪った。混乱を上手く避けたわくさんが2番手、3番手Kさん、4番手Tさん、5番手ラジ助と続く。しかし、混乱は2週目にも発生。2番手集団がクラッシュし、2・3・4番手が順位を下げ、ラジ助2週目で2番手に浮上。ウマハシ氏との差もつまり約一秒差。2週目の混乱でわくさんのダンパーエンドが外れ、2分ほどのピット作業。Tさんも5分ほどの長期ピットインを余儀なくされた。オープニングラップから3週ほど2位を走行していたが、1位のウマハシ氏とは1秒差の接近戦。4週目、ここでウマハシ氏をパスし、ラジ助、幸先良くトップに立つ。しかし、ウマハシ氏がぴたりと背後を追走する展開。その差は2秒から1秒、0.5秒と差をじりじり詰められる。

は、速い・・・。

ラジ助がトップから陥落するのは時間の問題であった。8週目に空いたインを差され、トップ交代。その後2週ほどウマハシしに食らいつくが徐々に差を広げられる。しかし、トータル10ラップ目、一時はトップと10秒以上の差があったSB氏が差を詰めてきており、2台をまとめてパス。その後もラジ助徐々に離され、数周走ったところで焦りから痛恨のスタック。その差は10秒以上に広がってしまった。

しかし、そのSB氏にトラブル発生しトップも3週で陥落。再びウマハシ氏がトップに返り咲く。2位ラジ助。その差は11秒。かなりでかい。このままの展開でいけばウマハシ氏にはまずかなわない。

と思われたその3週後なんと、ウマハシ氏にトラブル。ラジ助労せずトップに返り咲くこととなる。ウマハシ氏は結局そのままリタイヤ。これで、ラジ助の後方2番手は、なんと当日シェイクダウン&ならし&デビューレースのKさんとなり、1分と15秒後方につけることとなった。しかしKさん、マシンこそ当日ならしを敢行しているが、マシンは絶好調に仕上がっている。とても当日ならしをした車とは思えない速さである。ちなみにKさんはT70(ゴムタイヤ・2st混走)クラスで20秒フラットに近いタイムをたたき出していたエキスパートである。マシンは出来ていなくても、腕でカバーしているようであった。3番手はダンパーエンド脱落で一旦後方に沈んだわくさんが1分40秒後方となる。SB氏がトラブルから復帰して追いかけているが5分のビハインドがあり、毎週1秒近く差をつめているが、さすがに逆転は難しそうである。

1分後方のKさんは徐々にラジ助との差をつめ、1分近くまでタイムを縮めた。約2周差である。

 

「ラジ助トップを疾走! 後方にはKさんのプレッシャーが・・・」

 

このレースは30分で行われていた。開始7分でトップに立ったラジ助は20分以上トップを死守する必要があった。2週程度の差は何かトラブルがあれば、すぐにひっくり返る差である。しかも、Kさんはミスらしいミスがなく、何周走っても差が広がることがなかった。いきなり抜かれることはないが、何かあればすぐにひっくりかえる。さらにその後にはわくさんが控えている。

4stで怖いのはやはりエンジンストールである。給油はきま氏に頼んでおり、レース中3度ピットに入ったが、給油経験の少ないきま@氏ゆえ、非常に丁寧に給油をして いただき、安心だが、少し止まっている時間が長いので、ストールしない若干心配ではあった。だが、エンジンは止まらなかった。(マフラーの異物がとれて、排気効率がよくなったのだろうか?)

今月のテーマは「気持ちの走りをすること」であり、トップを走りながらも、とにかくぎりぎりまでコースを攻めた。いくら2周差があるといっても、安全走行をしていて勝てるほどりとるの4stマスターは甘くない。特に、インフィールドセクションの入りは各ドライバーの腕が試されるところだが、ここを仕切板ぎりぎりに通過することに神経を注いだ。2ヶ月前には気づかなかったが、旧花壇前のシケインもかなりの 難所である。ここは、レース前の研究でアウトから入った方が抜けがよいと思ったので、2ヶ月前のインベタからアウトインアウトを徹底していた。

もうそろそろ30分が近づいている。レース終盤になるとなぜかマシンを遅く感じることが多い。マシンの体感速度に慣れてしまうと、そうなるのだろう。もう抜かれないだろう。トップをつかんだ!そう思った。

そして30分経過のアナウンス。ついにJ60クラス優勝を達成した!Kさんには40秒差まで詰められたが、なんとか抑えきった!マシンをピットレーンに止め、コントロールタワーを降りた。

年甲斐もなくガッツポーズをしてしまった。うれしい!マジでうれしい!レース前はあれこれ考えていたが、純粋にうれしかった。30分という長丁場を攻め続けた末の勝利。本当に格別である。

 

レース後車を見たが、さすがに30分レース。外周側前輪のタイヤがバーストしていた。(走行中はそれほど気にならなかっただが・・・)また、なぜかエアフィルターが付け根から外れ、脱落しかかっていた。

しかし、勝利の味は格別である。さすがに当日は疲労困憊したが、翌日から徐々に喜びがこみ上げてきた。

やっぱりレースは最高である。

2006.4.12 ラジ助