2005年ラジ助レース参戦記 

りとるてっくitaGPシリーズ1月開幕戦

ラジコンも年が明けてしばらくは、家族と一緒にいることに専念して、1〜3月は休もうかと思っていたが、前日の土曜日の夜から、なぜか体が勝手にラジコンの支度を始めてしまった。とりあえず、行く準備をしてから、行くかどうか考えようと思って、昨年12月に走り終えたマシンを押入から出してみた。12月のシリーズ前に行った練習の時に、マイナートラブルは出尽くしたので、とりあえず予選と決勝を走ることができるだけの体力はまだマシンに残っていると思われた。

ここで問題になるのが、今年からレギュレーションが変わって、ハーフコース周回とフルコース周回に別れたことである。昨年12月にこのことが発表され、どちらに出ようかと思い、ワクさんに「何にでますか?」と聞いたところ、「ハーフでぐるぐるが面白そうだね」と言っていたこともあり、気持ちはハーフに傾いていた。

レース本番に向けて、V-oneSUを見直してみた。まず、スタビは外す。スプリングもスカイブルーから黒に戻す。リバウンドも戻す。これでジオメトリーはほぼノーマル。で、エンジン回り。2速を外して、1速のスパーに換装し、クラッチベルも1速へ。ここでギヤ比をちと悩んだが、昨年の京商カップと同様の6.8ぐらいの、立ち上がり重視のギヤ比設定にした。あとタイヤだが、手持ちのタイヤで使えそうなのは、京商Vスリック35と30と25、HPIの27。ただし、HPIはスポンジインナー。Vスリックはそれぞれモールドインナーが入っている。とりあえず30V本線で新品タイヤを一組組んだ。ちなみに仙台の気候は0°〜2°近辺が予想されていた。

一通り、明日の準備ができた。さぁ、行くかどうか決めるか・・って、ここまで用意したら、出ないわけにはいかないでしょう!とうことで、床についた。ちなみに、事前練習およびセッティングを全く出していないので、明日は9時にサーキットに行き、10時までにセッティングを出すことにした。ここらへんは、サンデードライバー(?)のつらいところである。


9日の朝は雪がちらついていた。路面がウェットなら、練習が行えない危険性があったが、オーナーが朝からメンテしていただいたようで、コースはドライになっていた。しかし寒い。上はかなり着込んだものの、ズボンはジーパンでは甘かった。雪山に行くぐらいの装備が必要であった。この日は、朝から晩まで冷え込むことになった。

さて、ピットテーブルについてっと・・おや?あつさんが私より早く、ピットに道具を出していた。今月もランドを動かすと公言した通りの、準備である。その横にセッティングボードを置いて、V-oneSUを乗せた。受信機用電池を入れ、タイヤを装着し、ニードルも甘めに戻して、一番にコースインした。

まずは、ニードルのセッティングから。しばらく走らせて、1回転半から10分絞った。しばらく走らせて、1回転と15分まで。今日の気温と湿度とギヤ比設定では、ちょっと焦げ臭い臭いがしたので、1回転と20分まで戻す。これでニードルは行くとして、ちょいと巻き気味になるので、いつも通り、リバウンドストロークを一気に少なくする。これで、若干きびきびした動きとなり、巻きも収まった。この状態で、インフィールドセクションはかなりスピードが出ている。若干手応えを感じる。とりあえず、これでセッティング終了。全行程約15分。ちなみに、キャンバーは前後とも0〜1°ネガティブにして、フロントトー角0°、リヤのトーイン2.5°、リヤのアッパーアームは上・上、車高5.5mmである。

しかし気になるのが、今日のエントリーである。ざっと見回しても、参加者が少ないのがずばっと分かる状態である。去年までのメインである、ゴムタイヤフルコースにエントリーが集中するだろうから、ハーフに参加する人っているの?と、ハーフで周回していて、徐々に不安感が生じてきた。練習走行でもハーフで走っている人は誰もいない。同じV-oneSUを使う、ヒゲさんに聞いたが「ハーフは初心者向けでしょ?」と言われ、さいと〜さんにも同じ事を言われた。これで、ハーフコース周回(命名ライトニング100)が、レース不成立になったらどうしよう。今日は、一日観戦して過ごすか?一応2速は持ってきていたので、不成立なら突貫工事で2速をつけてフルコースに出るしかない。10時15分となりエントリー受付開始。真っ先に本部へ行き、エントリーカードに「100」と記入。気合いで3,000円を支払った。

次にエントリーするコバヤシさんが「どっちにしようかなぁ・・」と悩んでいるではないか。どっちとはフルコース周回の「サンダー70」か、ハーフコース周回の「ライトニング100」かどちらかである。悩んだ上で、「100」と書いてカードが提出された。それから、予想外の展開となり、エントリーする人が皆「ライトニング100」にカードを提出して、「サンダー70」には2名しかエントリーがない。最終的に「ライトニング100」が8名。「サンダー70」が3名。と逆転現象が生じた。私に100に興味があると去年言っていたワクさんは、諸事情から70に出ることになった。

しかし、この100のエントラーだが、全員昨年の京商カップ東北ブロックのSかRクラスに出ていた人である。(自分も含め)うち、私を除くほとんどが、3位入賞し、ファイナル行きを決めた人たちばかりである。当初の予想に反して、このクラスが一番の激戦区となった。


予選1回目、タイムアタック。タイヤは昨年12月の決勝で使用した30Vを使用。ハーフコースながら、直線のスピードが他車よりも著しく劣り、コーナーはこなしたものの、14秒5がベスト。自分ではそこそこタイムが出ていたと思ったが、自分以外は皆13秒〜12秒台に突入している。

予選1回目が終了し、マーシャルを行った後、V-oneSUのスパーを外し、ピニオン(クラッチベル)を外しにかかった。ギヤ比を変更することにしたのである。京商カップのような低速セクション主体のコースでは6.8ぐらいでよかったが、このハーフコース周回は、ストレートは短いものの、外周をそつなく回ると、以外に高速の伸びも要求されることが分かったからである。

ピニオンを17Tから18Tに交換し、6.83から6.45にギヤ比が変更された。


予選2回目、予想外に立ち上がりのパワーが求められない今日のコンディションとコースレイアウトで、外周を回る際のタイムが短縮されたようで、13秒56までタイムを1秒近く縮めることに成功!かなり満足の予選タイムであったが、トップはクロネコのワタナベさんの12.55。RRRの小気味よいフットワークで、会心のTQ獲得。続いてナカザワさん、さいと〜さん、コバヤシさんあたりが続く。同じV-oneSU使いのヤマギシさんも12秒台突入している。この人は、フルコースでもV-oneSUでFW05Rなど上位機種を追い回しているが、ハーフとなってさらに差が詰まったような気がする。

ラジ助最下位の8番グリッドからのスタートとなった。ただ、20分あるレース。スタートを電動ほど気にする必要はない。


決勝、給油をオオトモさんにお願いした。しかし、参加者の半数がこのクラスに出ており、残りの人はアナウンスのあつさんを除いて、全員給油担当となり、マーシャル0という条件。これがかなり勝負の行方を左右することになった。

決勝を前に、タイヤを新品の30Vに変更。受信機用電池も新品に交換。EPで痛い目をみたタイヤナットも新品に交換。

さて、タイヤを暖めて、スタートグリッドに。タイヤを暖めてとは言っても、この気温ではさほど効果もなく、各車最初は、グリップ不足に悩まされることが予想された。

シグナルが消え、スタート!まずはポールのワタナベさんに、上位数台が続く。1台スタートできない車両がいたと後から聞いたが、1コーナーを回るところで多重クラッシュがいきなり生じた。3〜7位までが巻き込まれたと思われるクラッシュで、その横をパスしてラジ助3(4?)位に近辺に浮上。

このハーフコースにGPカーが8台となると、常に他車とのコンタクトが生じる。抜く方も大変だが、抜かれる方も大変である。自分のタイムもロスせずに、いいところで抜かせないと、両車接触してスタックという危険性を常に有している。ラジ助としては、最初の数周を走り、今日は順位を気にするよりも、他車とのかけひきを楽しもう!という目標に変更した。

真ん中よりやや上位を周回するが、ハーフコースの1周は12〜13秒台と、今までのフルコース20秒から比べると、あっというまに走りきることができるので、早くもナカザワ車とワタナベ車が背後から追走してきた。ここは、抜く方も心得たもので、インフィールドセクションで、ラジ助が若干空けたインを、狂いなくトレースして抜いていった。だが、エンジンパワーがそれほど問題とならないこのレイアウトで、抜かれた後に追走することが可能となってくる。フルコースだと、抜かれた後にインでどかん!と差を広げられたが、ここではさほど差はない。

開始3分をすぎたが、めまぐるしくハーフに集結する8台の車に、自分の方が興奮してきてしまった。そんな3分過ぎ。よりにもよって、ピットの対角線上の、コントロールタワーからも死角になる一番奥で、コーナーに刺さって、スタックしてしまう。しかし、マーシャルが誰もいない!「助けてくれ〜!」とコントロールタワーから叫ぶも、むなしく響くのみである。結局ピットのオオトモさんが助けに行くまで要した時間、約40秒。1周13秒として、2周半ほどロスすることに。

しかし、トラブルは自車だけではなかった。コバヤシ車は、スタートラインにたてずにピットスタートを余儀なくされ、追い上げるも苦しい展開。ワタナベ車もブレーキが解除されないというトラブルが生じ、途中長期ピットイン、ナカザワ車はエンジントラブルから1分程度のピットインを序盤に2度もすることとなり、ウマハシ車もトラブルから序盤に長期ピットインを余儀なくされている。

快調なのは、FW05Rを駆るさいと〜車で、ベストラップを更新し続けながら他車を置き去りにしていく。V-oneSUにGS15Rを搭載するヤマギシ車もそれに続く。3位以降はなんらかの長期停止を行い、水をあけられた状況。

序盤6分過ぎ、独走するさいと〜車が、フェンスに軽くヒットした際に、足回りを骨折するという信じられないアクシデントが生じた。これで、V-oneSUを駆る、ヤマギシ車がトップに立つことになる。ラジ助はスタック後にコンスタントにラップを続けることにより、3番手まで順位を回復。

3回給油の車は既に1回分ロスしたことになるが、2回給油のラジ助も7分目にピットイン。このハーフコースの最終コーナーから、コースを逆走して、ピットレーンに戻り、そこからピットするというのがなかなか時間をロスする。給油を済ませ、コースに戻る。順位を若干落とし、4〜5番手をキープ。しかし、他車も給油のロスからまた3番手に浮上。ここで2番手が何らかのトラブルから順位を落とし、ラジ助が2番手に浮上する。なんと、V-oneSUの1−2体制となった。こんな展開、誰が予想しただろうか?

しかし、オーダー通りのラップを続けていたが、トップのヤマギシ車が、なんとバッテリートラブルにより、リタイヤすることになる。ここで、残り7〜8分を残し、な・なななんとラジ助が首位に立つことになる。


2回目の給油を完了し、怒濤のごとく、コースに戻るラジ助。トップ快走である。今日の目的は全然違うところにあったが、ここまで来たら、この記念すべきライトニング100のオープニングレースを優勝で飾りたくなってきた。しかも、2位以降とは3周以上の差があり、容易には逆転できないリードを保っている。

しかし、後方からラジ助の優勝を阻止すべく、クロネコ軍団が怒濤の追い上げを開始していたことなど、ラジ助は全く知らなかった。この2台は、開始早々長期ピットインを余儀なくされ、一度は優勝戦線から完全に脱落したと思われた2台である。しかし、バックマーカーを何台も間に挟むこのレースで、残り数分で、2〜3周を逆転するのは困難だ。いや、もしかしたら・・。いや、無理だ・・。煩悩がかけめぐるラジ助。残り3分で1周差。トップを走っているとはいえ、1周あたりのラップタイムは1秒違うナカザワ車(FW05RR)。無理してブロックする必要はない。1周パスされても10秒差を、残り2分で逆転することは不可能である。そう思った。そう思い、無理せずナカザワ車にラインを譲ったのであるが・・・。

守りの走りに変わったところで、手元が狂い、フェンスに激突するラジ助。ここで数秒タイムをロス。しかも、後方を走っていたタケダ車に追いつかれ、接近戦となってしまった。タケダ車(FW05R)も3位入賞がかかっている。相手もタイムを落とすわけにはいかない。しかもラップタイムではこちらに分が悪い。ここで、接近戦を続けて、最悪の接触となっては、後方のナカザワ車に完全に抜かれる。

「ここは先に行ってもらおう」

タケダ車に進路を譲ったところで、後方からナカザワ車が約5mぐらいの距離まで接近している。残り2周。さらに差が詰まるラジ助・ナカザワ両車。ラストラップとなったところで、もう3mほどしか差がない。ここから外周を回り、インフィールドセクションまで持ちこたえれば、抜きどころはない!自分はトップだから、どんな手を使ってでもブロックして逃げ切るつもりである。

そのインフィールドセクションの手前のストレートエンド。ナカザワ車はここだけにパッシングポイントを絞る。ラジ助が1コーナーを抜けるラインとは全く違う、ストレートエンドの伸びだけを考慮した、1コーナーの回りを見せ、ストレートの終端で、圧倒的な加速を見せラジ助車に迫るナカザワ車。

「ここさえ抜かれなければ」

しかし、ここだけに的を絞ったナカザワ車のストレートエンド伸びは、明らかにラジ助を超えていた。

「ブロックは無理だ」

ここしかない、というポイントで、シナリオ通りにラジ助を捕らえたナカザワ車、ストレートエンドでついにラジ助をパスすることに成功した。インフィールドセクションに入っては、抜きどころはない。

ついにゴールである。ナカザワ車81周20分5秒34、ラジ助車81周20分6秒52。


最初に2分近いロスを、奇跡的に挽回して、最後にトップに立った、ナカザワ車。コントロールタワーで奇しくも、ラジ助の横に立っていたナカザワさん。終わってすがすがしかった。

「負けました」

ナカザワさんも苦笑していた。


最初は開催すら危ぶまれていたライトニング100。やってみると、京商カップと感覚がほぼ一緒。(参加した面子のせいもあるが)ストレートをどか〜んと走っていくフルコースも、GPの醍醐味で楽しいが、ホントに

「バトル好きなら面白い!」

他車とのコンタクトが常に取り交わされる、このレースは、速いだけでは勝てないレース(実況のあつさん談)。逆から言えば、誰にでも勝てるチャンスのあるレースかもしれない。

結果は2位だったが、いつか優勝!という野望がふつふつと湧いてきた!

GPツーリング最高!

気温は低かったが、一人ホットなラジ助でした!

2005.1.10 writed by GPラジ助